開催を知ってから楽しみにしていたツール・ド・東北。
イベント名からは何やらレースっぽい匂いを感じますが、
現在の被災地を巡り美味しいものを食べつつサイクリングするイベント。
60km、100km、160kmとコースが有りますが私らは60kmに参加。
現地には前日入り。
この日の第一目的は60kmコースでは行く事が出来ない南三陸町の
志津川でキラキラいくら丼を食べるつもりでしたが、
東北道の渋滞も有って予定していた南三陸さんさん商店街のお店は
ランチタイムに間に合わず敢え無く断念。
まずはスタート地点となる石巻専修大で受付けを済ませ、
ネットで南三陸の他のお店を探し、写真が良さげだった
ホテル観洋のレストランへ。イクラが美味しく大満足。
食後は同じく南三陸町の志津川地区へ。
夜は石巻の宿にチェックインし、タクシーで石巻駅方面へ。
石巻ふれあい商店街で見付けたイタリアンなお店に入り、ピザで一杯。
ちょうど日本シリーズの最中なので皆さん楽しそう。
地元に球団が有り今まさに日本一になりそうな時。
星野には一言物申したい気持ちも有りますが(笑)
地元に根付いている雰囲気はいいものです。
2軒目は復興バー。駅近くの街中も津波の被害を受けており、
未だ至る所に空き地も見られる中、残った建物で始めたバーです。
本番当日。
ホテルで朝食を終え、準備をしているとゲストライダーとして
招かれているサッカー解説者の中西氏と東京五輪のプレゼンで
有名になった佐藤真海選手の姿が。
同じホテルだったのね。この2人は私らと同じ60kmコースを走ります。
佐藤選手、ウチのカミさんが手を振ったら元気な笑顔で手を振ってくれた。
爽やか元気で良い人。ホントは古田敦也氏も走るはずだったけど
日本シリーズTV解説でキャンセルしたと思われ。
そしてスタート地点に到着。
160km、100kmとスタートして最後に60kmコースがスタート。
稲刈りも終わった晩秋の風景の中、少しだけ冷たい空気が気持ち良い。
沿道の仮設住宅から手を振って応援してくれる皆さんの笑顔、力になります。
少し山を登って一気に下ると目の前には海。
しばらくすると女川に。コース上、約20km毎に計5箇所設置された
エイドステーション。60kmコースでは2箇所に立ち寄る事ができます。
一つ目は女川。二つ目は雄勝。どちらも報道などで度々見た地域です。
女川では秋刀魚のつみれ汁。雄勝ではホタテ焼きに特製ソースがけ。
その他ドリンク類(byサントリー)やバナナも。
60kmコースでは行けないエイドステーションでは茶碗蒸しやら
マグロのカツカレー等の羨ましいメニューも。良いなぁ。
40km手前の第2エイドステーション後にコースで一番の上り坂。
ここで一瞬足が攣りかけましたが、その後は何事も無く、
無事に13時過ぎにゴール。途中の休憩は90分位取っていたようです。
このイベントに協賛していた富士重工業。
各コースの先導車をインプレッサXVハイブリッドが務めました。
会場内のスバルのブースではボトルゲージを無料配布。
道中、とにかく沿道から地元の方々に頂いた沢山の声援。
これがペダルを踏む力に変わる感覚が凄い。
そして心に響く。コース上以外でも行く先々ではまだまだ多くの
仮設住宅を目にしました。二年前にも松島方面に足を運び見た光景は
いろいろな向きに傾いた電柱、壊れた家屋、駅舎、その中を走る
復興ボランティアの方々を乗せた沢山のバス、瓦礫を積んだダンプカー
でした。今回はそんな光景は殆ど見かけず、
今回見掛ける事が多かったのは何かを造ろうとしている光景でした。
復興は確実に進んでいると感じ、とは言ってもその道程は
まだまだ長い事も実感しました。
私にはこうして遊びに行ったり、美味しいものを食べに行ったり
しか出来ませんが、一日も早い復興と皆さんの幸せを・・・
ツール・ド・東北、参加して良かった。
開催に漕ぎ付けた関係者、スタッフの皆様、
参加された皆様、そして現地の方々に感謝です。